きっと・・・もう一度だけ
嵐山でその言葉を聞いたのは去年で・・・
舞い落ちる桜の花の中、彼女はいった
多分、それはもう一度やり直せることだと・・・
その時は思ったんだ・・・
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日々は流れ、日常の多忙に忙殺されていた僕は
もう冬も終わりの季節に
ふっとその言葉を思い出した
甘い香り
桜色の思い出の中で
輝いていた思い出の一ページ
家への帰り道
電車に揺られながら、京都に再び行くことを決めた
あの街に・・・行かなければならない気がしたから
それは多分、予感だったのだろうと思う
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